The fall is forest vol.27





前触れのない凄まじい地鳴りに、
木々は揺れ、その葉を落とした。
不意を突かれた辺りの生物たちは飛び起き、
森を包み込む穏やかな朝の日差しは、
一瞬にして不安の白煙によって遮られた。

僕は僕の混沌のなか、途切れ途切れの意識を紡いで、
そこへ向かう。

いったい、何が起こったのか。

僕の名前は、「モリラ」。
今はもう、わかるのはそれだけになってしまっている。

そこに居合わせた他の生物同様、逃げればいいものを、
僕はなぜ、わざわざそこへ向かうのか。
はっきりとはわからない。

しかし、怖いもの見たさ、
好奇心の類でないことはわかる。


なぜだか僕はそこへ行かなければならないだの。

いや、行かなければならない、のだ。


もう言葉もわからなくなりつつある。のだ。




ふらつきながらも少しずつ進むと、
鼻にまとわりつく白煙は次第に濃くなっていき、
息ぐるしさに耐えかねた僕は、
その隙間を縫うように丘の上を目指す。
何度も転げ落ちながら煙と木々の密集をぬけ、
そこに立つと、起こっている事態のもとを、

僕は目の当たりにした。



「何だの。あれは。」

















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The fall is forest vol.26





やはり、おかしいな。
このオオルリ、僕のことが見えているみたいだ。

「お前は誰だ?」とピーピー。

「出たり消えたり!」とピーピー。


「誰だ」と聞くのも変だよ。
もうずっと前からの付き合いじゃないか。

それに、「出たり消えたり」じゃない。
言うなれば、「集まったり散ったり」さ。

と思ったけど、どうやら思うだけでは伝わらないようだ。
こうなってしまった今では。


なので、声を出してみたけれど、
なかなか上手くいかない。
はじめてだからね。

「僕は、ノリ。」
「じゃなくて、モリ。」
「モリら。」

やっぱり上手くいかない。
「森だ。」と言いたいのだが。


「そうか。モリラか。」
「オレはピリーリってんだ。」
「よろしくな。」


…勘違いされたけど、

これはどうにも正すのが難しそう。

しかし、こうなった今では名前も必要になるだろうし、

それに何か気に入った。

「モリラ」か。それもいい。



それより、

さっきからとてもボンヤリして、
なんだかよくわからなくなってきているんだ。


僕は何をしていたのか。



…僕の名前はモリラ。

今はそれだけになってしまって
きている。どんどん。


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The fall is forest vol.25






「……キョウノ、ボクハ、スコシ、ヘン。」

「コレハ、ハジメテノ、コトデ、ヘン。」



「ボクガ、ボク二、フレテ、イマス。」

「ボクガ、ボクニ、フレラレテ、イマス。」


「コノ、シロイ、ウデガ、タシカニ、ボクデ、
 コノ、タクマシイ、キノハダモ、ボクデ。」



「ア…コノヘンノ、コトガ、オオキク、キコエル。」
「ア…アノヘンノ、コトガ、キコエナク、ナッテイク。」




「ア……ダンダント……アツマル。」
「アッチカラ、ココニ…。」

「ボクガ、ココ二、アツマル。」



  ア…………



  
  僕は、「モリ」。

  なんだかおかしい。

  ここの事しか聞こえない。
  
  
  …?僕は?僕はなんだっけ?
  

  


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The fall is forest vol.24






「オハヨウ。」


「オヒサマ、ゴチソウ。」

「チカラミナギッテ、モリモリ。」




「ボクハ、キョウモ、トクニイジョウナシ。」




「コノヘンデハ、ムシタチガ、マダネテイマス。」

「アソコデ、トリタチノ、ウタゴエガ。」

「カゼガ、サワヤカ。」

「ミズハ、キヨラカ。」




「ボクハ、キョウモ、トクニイジョウナシ。」



「ハジメハ、スガスガ、ヤワラカク。」

「ドンドン、タカマリ、シナヤカ二。」

「オワリハ、マッタリ、ヤスラカナ。」



「ボクハ、キョウモ、トクニイジョウナシ。」

「ボクハ、キョウモ、トクニイジョウナシ。」




  ………んが………
 …………………夢………だの……か……?

  …………懐……かし…いだの…ね……

……僕……の………名…前……は………
      
      ………名前………は……………?




  


    





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The fall is forest vol.23




僕の名前は「モリラ」。
僕が僕のことでわかっているのは それだけだの。



「なにか、変だの。」

「なにか!変だの!」

突然の僕の大声にびっくりしたのか、それともわかっていたのか、
ヤツラ3匹は同時に僕から飛び退いただの。


ヤツラ3匹が僕にひっついて何かしただのか?


僕は、体中ザワザワしただの。
それで、僕のザワザワはだんだんとニーニーしてきて、
僕は、とっても静かになっただの。


「ハナのなかに、僕が居て、僕の指を引っ張るだの。」

「僕は、外の僕の指を、中に引っ張るだの。」


僕は、そんなことをつぶやき、
どんどん空っぽになっていっただの。


そして、

「ボクハ、キョウモ、トクニイジョウナシ。」

なぜだか、そんな言葉が勝手に浮かんだと思ったら、

目の前がだんだんと白くなっていって、

僕は、いろんな夢を見ただの。
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The fall is Forest びづつかんだの♪

 














































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The fall is forest vol.22



僕の名前は「モリラ」。
僕が僕のことでわかっているのは それだけだの。

ンオヮー!! ピリーリ!!ピリーリだのか!?

声がして見上げると、
ピリーリが居たんだの!

会いたかっただので、
僕はピリーリに会いたかっただので !!

駆け寄りたいだので!

…でも… なんだか怒ってるだの。ピリーリ。
ひさしぶりだのに…。

「コンノヤロー!さっきっから! なに遊んでだ!?」
とか、
「そっちじゃなくてこっちぃ!!」
とか、
がなりたてるんだの。

そんなに怒んなくても…。
それに「いちばんおおきな木」は
ピリーリに会いたくて、さがそうとして、
のぼろうとしただの…。
ピリーリに会えたんだのから、
そっちとかこっちとかは、
もう、どっちでもいいんだの!!

あと、
「あたま!あたまの上!!」
とか、
「そいつらに気をつけろぉい!!」
とか言ってんだのけど、

僕はその時、鼻にゴミが入っただので、
ムズムズしちゃうわけで、
それどこじゃないし…、

それに何のことやらだので…。

せっかくの再会だのに、
ピリーリはピリーリらしく、
せわしなく僕に色々言うだの。

でも、なんだのか?
悪い気はしないだの。
なぜだか、
ピリーリと知り合うずっと前から、
ピリーリの声を聞いていた気がするだの。

…僕ってなんだのか?

…僕って詩人だのね…。
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The fall is forest vol.21




…アタシ? 
「あおい」だけど…、
名前なんてあんまり意味ないわ。

と、言いつつ、
下のがオッサン、じゃなかった、「オレンジーナ」。
近いのが柱、じゃなかった。「みどり」。

それよりも今は、合わせることに夢中。
合わせるって、なにをって? 
…うっせーわね。なんでもよ。
やっぱり3羽揃うと最高ね!


はぁー そうだったそうだった。
「モリラ」。こいつ。

アタシって、ついつい忘れちゃうからいつも遠回り。
なにをって?  
…うっせーわね。なんでもよ。

それよりどう?このカンジ?
下のオッサン、じゃなくて、えーと、
…忘れた。
とにかくこのカンジ!上下の合わせ!!
かっこええだろ?フン♪


…えと、なんだっけ?
そー!そうだ。「モリラ」。こいつ。

こいつ、なんとかしてくれないかしら? 「船」。
出来ると思うのよねー






つうか、そっちじゃないし。
「いちばんおおきな木」。

「双槍」んとこ行かないとわかんないってば。

うーん。
おしえてあげようかな〜
おしえてあげてもいんだけど〜


おしえな〜い!!!

    

うーん。いつも一緒にいた、青い鳥はどこいんの?
アレは知ってるんだろうしな。

ん?  …青い鳥。
    …! 「あおい・鳥」!!
アタシと鳥の合わせ!!


…イマイチねえ。






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カッコイイおべべだの ♪




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