The fall is forest vol.32




それは、時々、すぅっと降りてくる。

森で何かあった時、時々。

モグラとヘビの争いを治めたり、春を寝過ごしたクマを起こしたり。

ときには名の無いバッタに名前をつけたりもした。

広葉樹たちに冬に葉を落とすように説得したのも、そうだ。


それが、今もまた、降りてきた。


辺りは若い緑がゾワゾワと生えだし、光を浴びて輝きだす。

木々たちはにわかに活気を帯びて、整列するかのようにピンと背伸びをする。

空気は青白く広がり、沢の流れは勢いを増した。



「さて、ようやく、いらっしゃるようで。あの方は。」そう一言つぶやいて、
それは『いちばんおおきな木』に寄りかかり、遠くを眺めた。



「さて、どのようにいたしましょうか。このようなケースは私、初めてでございますが、
円滑に事が運びますよう、誠心誠意、尽力させていただく所存でございます。」




森で起こる様々な事柄。

それを解決する役目の者もまた、森には存在する。
photo by eena x exsoup
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