The fall is forest vol.30





目を開けると、静かな木々と穏やかな空。
いつもの景色。やわらかい光。

僕が見たのは夢だったのか、
それとも記憶の断片だったのか、
おかしなカンジだの。



「あ、目が覚めたみたい。」
「いいわよ。もう。このまま運んじゃえば。」
「そうね。そのほうが早いわ。」


何か言っているのが聞こえるだの。
コイツらは?
そうだ。コイツらとは以前に会っている。
確かだの。実感で分かる。
コイツら、森に穴を開けたヤツラだの。
どうして今まで忘れていただのか?
やはりただの夢ではなかっただの。




つまり、僕の名前は「モリラ」。
そんで、コイツらは「森に穴を開けたヤツラ」だの。

あと、これはボンヤリなんだけど、
「今の僕になる前の僕」ってのがあったみたい。






「ずいぶんおとなしいわね。そして重いわね。」
「ね。目が覚めたら暴れると思ったけど。」
「様子が変ね。ボーッとしちゃってる。」


「何か思い出したんじゃないの?」
「だとしたら話が早い。」
「に、しても重いわ。」



僕をどこに運ぼうとしているだのか?
なんだか夢の続きみたいで混乱するだの。






そういやピリーリは?
photo by eena x exsoup
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