The fall is forest vol.28




白煙か、朝靄か、ぼんやりとした視界。

ササッ ササッ
その奥から軽快な物音が聞こえる。

「あービックリした。あーあー壊れちゃった。」
「あたりまえか。」

なにか、いる。
そしてなにか喋っている。


丘の上から見たかぎりでは、
大きな何かが墜ちてきたようだの。





ササッ サッ

次第に物音は大きくなり、


姿を現したそれは、僕に気付き、
こちらに近寄ってきた。


「二人ははどこいったのかしら。」
「みどりのとオレンジの。アンタ知らない?」
「ま、いっか。で、二人は?地中にブッコミかしら?」
「ふー。ま、いいか。で、アンタ誰?」


立て続けに捲し立てているが、
なんのことか、よくわからない。

モクモク立ち上る白煙にも、
目の前に現れたコイツにも、
僕はイライラしていた。
何故だろう。
僕はもう「モリラ」という名前しかわからないのに。





そして目の前に現れたコレとは別に、
突如、背後にもうひとつの気配が。

「ふぅ〜。やめなって言ったのに。」
「来ちゃうんだもんな〜。強引。」

小声だが、何か言っている。



目の前のと、背後にいきなり現れた気配。


いったいなんだのか?

だいたい、僕は何をしに来ただのか?

壊れちゃったって、何?

二人?

強引に来た?




ああ、なんだか心がいそがしいだの。
























photo by eena x exsoup
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